世銀が統計を発表。
求職中の失業者が2億人、就業をあきらめた成人は20億人にのぼるという。
人口は70.7億人(推計。http://www.arkot.com/jinkou/ よりここの数字を見ている頭が痛くなってくる)だから、三分の一の人が「職がない」ことになる。
これってアンバランス過ぎないだろうか。
三人家族の家庭の中で、父母だけが働き、子供は一生働かない。
そんな状態に陥っている。
まあそれで食べられているうちはいいが、実態は富の分布が先進国に集中しているから、大量の餓死者が出ている。
世銀は「先進国の景気悪化」が原因としているが、今後必要と言う「これから15年で6億人分の新たな雇用」はGDPが低くとも、先進国相手ではない、新興国での実需を志向せねばならないだろう。
それはつまり金融経済から距離を置く、ということで「そうした英断」ができるリーダーがいるかどうかでこれからの「食べられる国と飢える国」がはっきりしてくるのではないだろうか。
日本の不景気&超高齢化も、同様の視点で臨まねばただただ「弱りゆく国」になる。
国民の意思表示が大事だと思う。
世界の失業者2億人、25歳未満が4割 世銀が報告
世界銀行は1日、最新の「世界開発報告」を発表した。求職中の失業者数は世界で2億人に達し、就業をあきらめた成人は20億人にのぼる。先進国の景気回復が遅れているため、とくに途上国の若者や女性が職をみつけにくい状況に陥っているという。
失業者のうち、25歳未満の若者は約7500万人で4割弱を占める。アジアやアフリカで人口が増えているため、2005年の就業率を維持するためには、20年までの15年間で6億人分の新たな雇用をつくる必要があると指摘した。
世界的な雇用情勢の停滞には、先進国の景気悪化が大きく影響していると指摘。08年の金融危機後の1年では、世界で2200万人の失業者が生まれた。雇用の伸びは08年以前が年1.8%程度だったのに対し、09年は0.5%以下となり、11年になっても危機前の水準には回復していないという。(ワシントン=山川一基)