藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

責任の所在。

よく雇われ社長という表現があるが、あまりいい意味では使われていないだろうか。
何がそうなのかな、と思ったら「リスクの所在」に思い至った。
要は「腹を切る覚悟」を持つのかどうか。

そのリーダーの覚悟が問われているのである。
そしてそんな原理・原則にも気づく。
多少、能力が低くとも「覚悟のある経営者」はブレがない。
ハラが据わっているのである。

たとい、能力が今ひとつでも、自己表現が上手くなくとも、"真剣さ"をどこまで備えているかどうか。
経営の迫力、というのはそこではないかと思う。
多くの中小企業経営者はそう、「それだけ」で勝負しているのに違いない。
「常に命を懸ける」という覚悟こそがビジネスの成功の秘訣、と言って憚らない経営者も多い。
経営とは、実は組織やまとまった集団に対する「責任の取り方の表れ」なのだろうか。
何かあったらすぐ「拙者が腹を切る」というのは、現代からみると短絡的で、少し思慮が足りないような印象すら感じるけれど、一つの意思表明でもあるのだと思う。
男の美学、的な話かもしれないが、ごちゃごちゃ言わない決断の美学を感じるのは自分だけではないだろう。
[最期まで、私が責任を負う。]
そんな精神はますます希少になり、必要なものなのではないだろうか。