藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

振れ幅の中で

*[ウェブ進化論]波は永遠に。
日経より。
ITは集中と分散の繰り返しだ。
1980年代までは集中処理のメインフレーム(汎用機)が中心だったが、パソコンが伸長。
そしてクラウドへと競争軸は振り子のように揺れ動いた。
最初は「小さなマイコン電卓と、ビルのような計算機」からだった。
その後どちらもがまだ進化を続けているから、これからも「技術トレンド」は触れ続けるに違いない。
スマホクラウド」の次が噂されているが、それは多分「その中間的なやつ」になるだろう。
"決定的に構造の違うコンピュータ"が出現するまでは、今みたいな行ったり来たりをこれからも繰り返す。
「扱うデータの量が増え、処理能力もまた増える。」
さて自分たちが生きている自然界の、いったいどこまでが計算可能になるのだろうか。
ほぼ全てが計算できる世界になったら、太陽がなくなっても人は生きていけるのだろうか。
科学はそんな夢を見せてくれる。
とりあえずは「次の波」に備えなければならないですけど。
 
 
新興勢「端」に懸ける 好調クラウドに限界説
 
2019年8月18日 18:00
 
ネットを通じてIT(情報技術)サービスを必要なときに必要なだけ使うクラウドコンピューティング。新たなコンピューターの使い方を誰が初めて「雲」に例えたのかについては諸説あるが、米グーグルのエリック・シュミット前会長は候補者のひとりだ。
 
2006年8月、米シリコンバレーで開いた会議でクラウドの可能性に言及し、同月には米アマゾン・ドット・コムクラウドの主力サービスを始めた。それから13年。両社はこの分野で「巨人」となり、規制強化論も各国で浮上する。
 
そんななか、クラウドの次に注目する新興企業や研究者が増えてきた。「世界でプライバシーへの意識が高まり、クラウドに利用者のデータを集中させないことが重要になっている」。ブラウザーを開発している米ブレイブのブレンダン・アイク最高経営責任者(CEO)は語る。
 
四半世紀前にプログラミング言語JavaScriptを開発した同氏は複雑な気持ちだった。生み出した技術は多くの便利なサービスを生む一方、利用者の行動を過度に分析して利用する広告を増やした。解決策として考えたのが迷惑な広告をブロックし、代わりに良質な広告を配信する仕組みだ。
 
開発にはエッジコンピューティングと呼ぶ技術を活用した。利用者の閲覧履歴はエッジ(端)、つまりパソコンやスマートフォンといった端末で分析し、広告配信に使う。先行企業とは異なり自社で集めて保存しない。16年に提供を始めた同社のブラウザーはほぼ口コミだけで700万人の月間利用者を獲得した。
 
人工知能(AI)の開発を手がけるIdein(東京・千代田)もエッジに懸ける。「小売業界にはクラウド経由でAIを使い店舗の改善などを試みたものの、コストが合わずに本格運用を断念した事例が多い。こうした企業からの問い合わせが増えている」。中村晃一社長は説明する。
 
同社は安価な汎用コンピューターを使い、画像を認識する技術を開発した。通常は使わない回路まで利用するのが特徴だ。これにより店舗などの現場で高度な画像認識ができ、クラウドの利用に必要な費用を抑えられるという。
 
信頼性もエッジが強みを発揮する分野だ。「通信技術が発達してもリアルタイム性や遅延の抑制が必要な領域ではエッジでの処理が重要になる」。東京大学で自動運転技術を研究する加藤真平准教授はエッジの性能向上に注力する理由を語る。
 
ITは集中と分散の繰り返しだ。1980年代までは集中処理のメインフレーム(汎用機)が中心だったが、パソコンが伸長。そしてクラウドへと競争軸は振り子のように揺れ動いた。歴史を踏まえると分散型であるエッジの台頭は自然で、しかも「まだ勝負がついていない」(加藤氏)。
 
技術の進展とともに、主役となる企業は入れ替わった。こうした歴史はエッジが重要であることに加え、クラウドの巨人たちに対する社会の向き合い方でも新たな視点を与える。必要なのは過剰な規制ではなく、技術の革新や世代交代を促す競争環境の確保だ。