藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

結局手の届くサイズ。


自分はあまり外出するのが得意でなく相当な出不精なのだが、そうすると自分の部屋は快適にしたいものらしい。
これまでに四畳一間から、80平米超のマンションとか色々な部屋に移り住んで来たけれど、(住めば都だけど)出来るだけ居心地のいい部屋にしたいと思っている。

一方。
色々と好きな物を買い、絵とか置物で飾り付けなどしてみると、モノの増えた分だけ大変なことも増える。
車とかボートとかがいい例だ。好きな人には余計なことだけど。
機械類ならメンテナンスが必要になるし、何より部屋の掃除が大変である。
一度広めの部屋に住んだときには、リビングのテーブルがすぐに埃だらけになるのに閉口した。(一人暮らしで100平米を超すマンションに住む友人は掃除はハウスキーパーにしてもらって「他人が部屋にいて落ち着かない」と矛盾したことを言っていた。規模が大きくなるとエネルギー消費も比例して大きいものだ)

植物にしても和むけれど、ちゃんと育てねばならないし、ペットなどもいれば楽しいのだと思うが世話が大変そうだ。

持論としては、あまり一人には広い部屋は必要ないと思っているが、さらには物も極力無い方がよい。
省エネルギー型。
ということは生活空間は八畳くらいで、最低限の(でもお気に入りの)机と椅子、ソファーとあまり大きくないテレビ、ミニコンポ(これもお気に入りのちょっといいやつ)にピアノと本棚、というのが自分にとって一番の状態になっている。
あとは衣服も少なくして収納があれば、なかなかコストパフォーマンスのいい暮らしになってくる。

若いころ夢見た豪華なリビングは仮想でしかなく、結局は「手の届く空間」こそが一番暮らしやすいという結論になっている。
という話を友人にしていたら「貧乏性やのー」と一言で話は終わったのだった。