藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

見切りの力。

物事を簡略化して、その芯を出すような考え方は大事だと思う。
「善か悪か」みたいな議論になってしまってはつまらないが、物事の核心を見るというのは重要な観点だろう。

自分たちは案外「他人のこと」はよく見切っている。
冷静な目がいかにすごいか。
鈴木さんは保守的。
田中さんは情熱家。
阿部さんは権力志向。
なんてズバッと他人を斬る。
他人だからだ。

自分はなかなか斬れない。
怖いから。

しかも他人様も、自分の眼の前で相手(自分)を斬ってはくれない。
「お前、評判悪いぞ」と正面切って言ってくれるのは親友くらいのものだ。

生き様。
人柄。
思想・信条。
そんなことぐらいで「自分」を表現してみたい。

自分の知らないところで、自分は必ず斬られているはずだから。