藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

儲かるマンモスの短命。

優秀な若手経営者こそ。
MBAケーススタディに通じ、財界・行政・政界との人脈もある。
企業の経営で言えば「マーケティング、人事、財務、ファイナンス、技術」に通じ、ある種万能だ。

企業の成長のために、「買収」「上場」「メディア」「SNS」「ストックオプション」「(fintechのような)web技術の組み合わせ」を組み合わせて「最適な成長」を模索する。

そこでは「成長ありき」のスタンスだ。

「そもそもの話」はもともとあまりなかったから。

そして優秀な経営者は似たような経緯をたどる。

例えば、金融サービスを始めたり、不動産開発をしたり、高齢者関係の事業に乗り出したり、エンタテイメント開発を始めてみたり。
ビジネスモデル(儲かりそうだ)が良ければ、どんどん手を広げてゆく。
それが利益を生むから、だ。

「利益重視」で組織を広げると、どんどん組織は肥大化し「自重が重たく」なる。
まあ怪獣化だ。
怪獣とかマンモスは「動きが鈍い」。
巨体だからだ。

そもそもが「ある方向にだけ向いているマンモス」ならいいが、今のマンモスは「儲かることなら何でも抱え込んできた」マンモスだ。
世の中の環境の変化で、自在に対応してゆくことは難しくなっていく。
神経が鈍く、末端まで信号が届かないからだ。

良かれと思って手を出した不動産事業が、病巣になって宿主を絶命させる、というのはよくある縮図だ。

「儲かるからやろう」という姿勢をあえて取らないこと。
大事なのは本来の動機だ、と考えられる力こそが「経営の力」ではないだろうか。

今頃になってそう思う。
ちょっとでも若い人に伝わると嬉しいんですが。