*[ウェブ進化論]敏捷なマンモス。
バブル期の自分たちの価値観は、この30年で相当変わった。
お金を稼いで、都心に住んで、私立に行かせて…というような文脈は、すでにもう古い。(まだそんな感じの親とか教育者は多いので注意が必要です)
電通や大手商社やメガバンクに入って、キャリアを考える、というのも今や若者がなびかない。
そうしたいち早く「個人」は変わってきていると思う。
残されたものは「会社」だ。
なまじ大企業は図体がでかい。
でかい図体の会社が「これまでを自己否定して新しい物差しにする」ことがどれほど難しいのか、ということを"この30年の日本企業"が示しているのだと思う。
ワンマン経営者がおらず、何事も定時・臨時株主総会で決めねばならない"メガ企業"と独裁的な会社では「生き残る力」が違うのだ。
マンモスは敏捷でなければ滅びて行く、ということだ。
これからの大企業は、必要に駆られて「トップに権力が集中する」体制になって行くのではないだろうか。
そうしないと「環境の変化について行けない」まさにマンモスのようになってしまう。
けれどこれからのマンモスは「これまで」とは違うだろう。
今までのように「マンモスは獲物を取ってひたすらシェアをねらう」ということが変わってゆくのではないだろうか。
(つづく)