藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

令和のかほり

*[ウェブ進化論]ようやく真っ当な時代に。

それ、これに飛びつけ!と何にでも手を出すのはあまりよくないと思うけれど、けれども「マーケットで起きていること」には注目しておきたいと思う。

そこには「次のヒント」が隠れているからだ。

 

最近M&A業界の人に聞くと「売り物が増えている」という。

不景気だとか、後継者不足だとかは昔から言われてきたことだが、どうもそういう理由ではないらしい。

経営者が、自分のやりたい「本業」を残し、例え利益が出ていても「それ以外」を売却する傾向が強いらしいのだ。

昭和の価値観から言えば「まず利益を考えよう」ということだった。(大学の先生も経済原論でそう教えていた)

したがって「儲かりそうなこと」に次々と手を出していくのは当たり前の経営手法だったのだ。

本業で成長していく企業の多くが「金融業」とか「人材ビジネス」とか「不動産業」などを手掛けるのは、この"儲かるビジネス"という軸が考えの中心だったことを表している。

自分もそれを当たり前と思い、「儲かるかどうか」を反射的に考えてきた。

そんな価値観から離れて、「儲かってもやらないよ」という時代が来ているようだ。

それこそ「真っ当な時代」のような気がする。

 

今の政治家が「経済成長戦略!」とオウムのように繰り返すのは、もう若い世代には全然響かないと思う。

「そうじゃない仕事のしかた」を発明していくのが、これからの当たり前になるのではないだろうか。