藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

過渡期の混乱(4)

*[ウェブ進化論]オセロの終盤。

人は保守的、というか「安定志向」なので変化を基本的に嫌う性質が強い。

これまでの教育の質のせいもあるのだと思うが、特に欧米人とは違って「全体主義で質を高める」気質の強い日本人は変化を好まない人の割合が高いと感じる。

 

その最たるものは「官僚」とか「既得権益層」の人たちだろう。

その次にはマンモス企業だ。

どこでもいいが省庁の組織図を一度見てみて欲しい。

三万人を超える厚労省では管理職だけでもこんなにいる。 

よく言われるが法律でも組織でも「リセット」ということをまずしないから、余分な組織ばかりが泡のように増殖する。

リセットしないのは「危険を犯したくないから」であり、別に税金がかかるだけでリスクは自分たちには及ばない。

そんな性質がどんどん膨らんでいるのが日本の特徴だと思う。

 

みんなの会社でも「"あの人の仕事は実はいらない"ということに誰もが気がついている」ということはあちこちにあるだろう。

けれどもそれは「お互い様」で言わずにおく方が平穏だし…という心理で、全体としては大きなムダを放置していることになるのだ。

それはともかく。

 

最近、営業の現場に戻り「自分の仕事を(デジタル化するつもりで)見直して見たら」、"熟慮"を要するようなものはほとんどなかった、という話。

実は「ホウレンソウの自動化」でほとんどカタがつく。

つまり"デジタルで代替される日は近い"ということに気がついたのだ。

 

日本人が得意の「既得権益の術」が一気に通じなくなる日は近いのではないだろうか。