藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

未来は寂しくない。

ペット人口はもはや「子ども」より多いらしい。

日本ではペットの犬や猫の数が人間の子どもの人口を上回っている。
ペットを家族の一員として考え、できる限りの治療や良い薬を使いたいと願う飼い主は増えている。
いざというときの大きな支出に備えて、加入を検討してみるのも一つの選択肢だ。

シニアで、子どもが自立した後「ペットが中心の生活になった」という話はよく聞く。
日本の核家族化や、独居世帯の問題を和らげていくのは「ペットたち」なのかもしれない。
しかし

ペット保険は安くはない。(中略)
0歳から15歳まで加入すると合計90万円弱支払う計算。
しかし、ペットの骨折や異物誤飲で治療を受けると数万円から場合によっては20万〜30万円が急に必要になる可能性もある。

こうなってくると。
「お帰りなさいませ」
「今日のお仕事は大変でしたね」
「明日は暑いようですよ」
という気の利いた"AIたち"がいよいよ台頭してくるのではないだろうか。

今でも「ちょっと気の利いたこと」は返してくる彼らが、もっと進化したらペット以上の存在になるのは時間の問題ではないだろうか。
未来は同居のパートナーには事欠かない時代になりそうな予感がする。

犬はお金がかかる?ペット保険、猫より高い理由

2018年7月1日 2:0

ペットを重要なパートナーとしてみる傾向が強まり、ペット保険の加入率が高まっている。ペットの代表格と言えるのが犬と猫。最近は猫ブームで、猫の飼育数が犬を上回り「ネコノミクス」と呼ばれる経済効果を生み出しているが、ペット保険の加入率は犬が猫を上回っている。

ペット保険に加入していれば、急なケガや病気の時に金銭的不安が軽減される

ペット保険は動物病院への通院や入院、手術費用の一部を補償してくれる。様々なタイプがあるが、一般的なのは医療費の70%もしくは50%が補償されるもの。ペット保険に加入していれば、いざというときに3割負担や5割負担で受診できる仕組みだ。

窓口で精算する段階になって、高額に驚いたという話はよく聞く。先輩記者はペットのセキセイインコが不慮の事故で大けが。幸い手厚い治療で一命を取り留めた。かかった医療費は6万円強。「温泉旅行1回分かかった」と思わずつぶやくのを聞いた。

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日本のペット保険の歴史はまだ浅い。2006年4月の保険業法改正を受けて広まったため、10年程度しかたっていない。17年の推定加入率は8%。5年前の12年の3.4%から4.6ポイント上昇した。ペット保険の歴史が約100年あるスウェーデンで50%、約70年の英国は25%だ。

アイペット損害保険によると猫の保険の加入率は3%程度なのに対し、犬は13%程度だという。同社の上田裕大氏は「ペットの入手方法が関係している」と分析する。ペット保険への加入は飼い始めが一番多い。犬はペットショップでの購入が半数を占める。一部のペットショップは保険の代理店にもなっているため、犬の加入率が高くなりがちなのだ。一方、猫は保護猫の譲渡会や、野良猫の保護など、ペットショップ以外で入手するケースが多いため、加入率は低い。それでも最近は「猫が新規契約に占める割合は増えている」(上田氏)という。

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犬は加入率は高いが、保険料も猫よりも高いことが多い。最大手のアニコム損害保険の「ふぁみりぃ70%プラン」(保険金支払い割合70%)は、7歳時点の猫の保険料は年払いで4万2130円。犬はチワワなどの小型犬が5万6790円、シベリアンハスキーなど大型犬は8万8590円だ。

犬の保険料が高いのは犬が猫よりも通院頻度が高く、費用が高くなる傾向があるためだ。日本ペットフード協会の調査によると、1年間の犬の通院回数は4.1回、猫は2.3回だった。日本獣医師会の調査では、動物病院にかける1カ月の費用は大型犬で9281円、超小型犬で7435円、猫は6991円だった。

アニコム損害保険の塩沢みき経営企画部課長は、大型犬が小型犬より医療費が高いのは「体が大きいため、同じ病気でも薬の量が多くなりやすいことが理由の1つ」と話す。猫より「犬は純血種が多く、遺伝性の病気にかかりやすい傾向がある」ともいう。

「猫は具合が悪いのか、機嫌が悪いのか見分けにくいが、犬はわかりやすい」との意見も。犬はしっぽをブンブン振って飼い主を出迎えるなど喜怒哀楽がわかりやすいが、猫はツンデレで気まぐれ。病院に行くべきかどうか判断が難しい、ということだろう。

犬は毎日の散歩で、飼い主同士のコミュニティーができる。情報交換のなかで「最近ウチのコが病気になり、病院代がいくらかかった」と話題になるとペット保険の必要性を感じやすい。予防注射などで動物病院に行ったときに、他のペットの支払いが「2万円です」などと聞こえてくると、備えようという意識も働くだろう。

ペット保険は安くはない。アニコム損害保険の「ふぁみりぃ70%プラン」のチワワなどの分類を例に取ると、0歳から15歳まで加入すると合計90万円弱支払う計算。しかし、ペットの骨折や異物誤飲で治療を受けると数万円から場合によっては20万〜30万円が急に必要になる可能性もある。

「病気になってからではペット保険に加入できない」(SBIいきいき少額短期保険=東京・港=の佐藤日奈子氏)可能性もある。既往歴や持病があると加入できなかったり、一部保険適用外になったりすることがある。ペットも人と同じく年を取ると病気にかかりやすくなる。そのためペット保険を扱う会社は新規加入時の年齢に上限を設けている。SBIいきいき少額短期保険のペット保険の新規加入は現在、7歳11カ月まで。ペットの高齢化と飼い主の要望を受け、加入年齢の引き上げを検討中だ。

日本ではペットの犬や猫の数が人間の子どもの人口を上回っている。ペットを家族の一員として考え、できる限りの治療や良い薬を使いたいと願う飼い主は増えている。いざというときの大きな支出に備えて、加入を検討してみるのも一つの選択肢だ。

(商品部 田村茜)