藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

文明の脆さ(3)

*[次の世代に]まやかしに騙されるな。

昨日ちょっと書いたみたいに「金融」というのが、実は製造や流通などの「実物経済に乗っかった幻のようなもの」だとすると職業観とか生活感もずい分違ったものになる。

お金そのものには「実物のまま」の価値しかなく、それを予想して時価総額がどう、株価がどう、というのはゲームのようなものでしかない。

 

今でもたまに「投資銀行M&Aアドバイザー会社のどちらがいいと思いますか?」というような就職相談があるけれど、どうにも返答に熱が入らない。

 

今回のようなコロナショックはそうそう訪れるものではないと思うけれど、図らずもそれで「ゲームオーバー」になってみれば彼や彼女の一生は何だったのか…と想像すると。

どうにも「ゲームをそれと知らずに五十年間もプレイしていました」というのは唖然とするのではないだろうか。

さらにだ。

大人たちは「自分を正当化する機能を備えている」ということを若者は知っておくべきだと思う。

いわゆる、まやかしだ。

自分の価値観や過去の意思決定を、あたかも「正しいもの」「納得のいくもの」としてゴテゴテと装飾をつけて語る大人は多い。

彼は投資銀行で何がしたいのか。

表もあれば裏もある。

若い人は「五十年先から今を見る」ような気持ちで社会に入っていくべきだろう。