*[次の世代に]それは幻。
昨日お金中心になりすぎた今の脆さについて書いたけれど、だからハマってしまうことについて。
それは「お金そのもの」にまつわるビジネスについてである。
コロナ禍の中、「現金の価値が高まっている」と言う。
それはそうだ。
一人十万円を配るとか。
全国で見れば一億人でざっと百兆円規模の話になる。
周囲を見れば個人事業に近い業態の人たちは、たちまち生活費に詰まり始めているから早急に必要だ。
一方で日銀や先進国では、国債や社債を無制限に買い入れると言う。
「借金し放題」になればお金の価値は下がる。
まあ「この度のは一時的なものだから」という「別腹会計」にしても百兆円とかの規模でそうした対策を「いろんな国」で一斉にやり始めたらどうなるのかは未知の世界であり、実に想像が膨らむ。
不謹慎だが自粛中に考えるテーマとしてはこれ以上のものはないだろう。
いろんな人がいろんなことを言う。
世界中で「貨幣の価値が下がる」と言うのはまず間違いないと思うがその先はどうなるのか。
どこかの通貨が破綻したら、より安全な通貨が買われるという。
その通貨も価値を失ったら、さらにその先もそうなったら…
あらゆる通過が紙屑になり、借金も棒引き。
そして元の"実物経済"に戻ってやり直し。
そんな「魔法が解けた世界」がやってくるのかも、と思う。
ここ数百年人々が経済を回し、その上に乗っかった「金融」というのは"実は壮大な実験だった"というのなら実に痛快な話でもある。
(つづく)