藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

文明の脆さ(2)

*[次の世代に]それは幻。

昨日お金中心になりすぎた今の脆さについて書いたけれど、だからハマってしまうことについて。

それは「お金そのもの」にまつわるビジネスについてである。

コロナ禍の中、「現金の価値が高まっている」と言う。

それはそうだ。

一人十万円を配るとか。

全国で見れば一億人でざっと百兆円規模の話になる。

周囲を見れば個人事業に近い業態の人たちは、たちまち生活費に詰まり始めているから早急に必要だ。

 

一方で日銀や先進国では、国債社債を無制限に買い入れると言う。

「借金し放題」になればお金の価値は下がる。

まあ「この度のは一時的なものだから」という「別腹会計」にしても百兆円とかの規模でそうした対策を「いろんな国」で一斉にやり始めたらどうなるのかは未知の世界であり、実に想像が膨らむ。

不謹慎だが自粛中に考えるテーマとしてはこれ以上のものはないだろう。

 

いろんな人がいろんなことを言う。

世界中で「貨幣の価値が下がる」と言うのはまず間違いないと思うがその先はどうなるのか。

どこかの通貨が破綻したら、より安全な通貨が買われるという。

その通貨も価値を失ったら、さらにその先もそうなったら…

あらゆる通過が紙屑になり、借金も棒引き。

そして元の"実物経済"に戻ってやり直し。

そんな「魔法が解けた世界」がやってくるのかも、と思う。

ここ数百年人々が経済を回し、その上に乗っかった「金融」というのは"実は壮大な実験だった"というのなら実に痛快な話でもある。

(つづく)