藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

晴海と築地とディズニーランド

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HARUMI FLAG
*[次の世代に]東京湾開発計画。
晴海埠頭の埋立地
東京湾の花火大会の会場だったところにマンションがすでに建っている。
今世紀最大のマンション開発と言われる
"HARUMI FRAG"という名前の5600戸のニュータウンだ。
今年のオリンピックの選手村に使用してから改装して新築として売り出す予定だった。
 
実際に現地を見てみると「板状マンションが21棟立ち並ぶおしゃれな団地群」にも見える。
プロジェクトは東京都が大手デベロッパー11社に開発を持ちかけた結果だが、実にもったいない。
例えば、オリエンタルランドに声をかけて「築地〜晴海〜舞浜を一つのテーマで開発する」ことを検討できなかっただろうか。
自分が知事だったら「そうした開発」を必死に模索したと思う。
時すでに遅しだが、何とかもっと独創的な利用方法はなかっただろうかと真剣に思う。
晴海一帯の土地は18ha(FLAGは13.4ha)。
東京ディズニーランド(50ha)の3分の1ほどだ。
さらに、晴海から隅田川を挟んで、(市場としては世界一だった)築地市場の跡地は23haあるという。 
合わせれば41ha。
結構な広さだし、どちらも都心にある。 
そして晴海埠頭からディズニーランドまでは陸路で10km・海路で15km。
シャトルバスでもレインボーブリッジを眺めながらのクルーズでも十分に近い。(楽しそう)
施設同士をバスや船で移動していくなんて、まるでフロリダのディズニーワールドのようだ。
 
もう晴海に建ってしまったマンションは白紙には戻しようがないと思うが(無理かな)、現地を歩いてみて「せめて築地の跡地には国際会議場とかカジノ」といった、ありきたりな箱モノだけは作るべきではないと思った。
地方回帰や地方創生がキーワードになる時代に「既存の価値観」では全く時代遅れになる。
これからの街づくりは箱モノではなく、その土地に魅力を持たせるという視点で広く一般公募するべきではないだろうか。
政治家と役人の勘違いで、都市が廃れていくのはなんとも残念である。