藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

うまいものや

*[お店]メニューを絞って。
世に居酒屋はたくさんあるが、何度も通いたくなるお店と言うのはとても少ない。
理由はいろいろあるが、騒がしすぎたり、狭すぎたり、何より料理の味が好みに合わなかったり、お酒の取り揃えなども関係してくるだろう。
 
改めて考えてみると「本当に行きたい居酒屋」が一軒あれば、場所は少々辺鄙なところでもお客は集う。
そういう文脈で言えば、居酒屋はありきたりの通りのメニューを苦労して仕込むのではなく、少ない品数でも「必ずおいしい」そんな一品だけを出すようにすれば良いのではないだろうか。
その代わりに「妥協的なもの」は作らないことだ。
いつもいつもつまみが五品だけ、というのでもいい。(たまにありますそんな店)
揚げ物でも焼き物でも生の魚でも、うんと品数を絞ってはどうだろう。
 
場所は辺鄙なところで、だから安い家賃で。
さらに安定してくれば完全予約制にするのも良いだろう。
"ふらりと訪れる"居酒屋気分からは外れてしまうかもしれないが、そうすることで経営は非常に効率化するに違いない。
 
飲食業界の待遇を上げていく事は、これからの日本の食文化にとっても重要なことだ。
お客は安かろう、ばかりを求めていては結局、自分たちの首を閉めることにもなってしまう。
お客とお店はパートナーなのだ。