藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

贅の効用

*[次の世代に]本当にやりたいこと。

旅行が好き、という日本人はとても多いらしい。

例年は海外には2000万人、国内旅行は年間のべ三億人を超えるというからもう立派な娯楽である。

自分は世界一周の旅に行ったわけでもなく、モナコの高級ホテルに泊まったことがあるわけでもない。

それでも高校生くらいまでは、毎年お盆や正月に、国内の観光地に旅行し、それなりの御馳走を食べさせてもらったりした。

それはともかく。

今になってよくよく考えてみると、「そうした贅沢の記憶」は何の役に立っているであろうか。

自分が正直に感じるのは、そういった"恵まれた体験"がもたらすのは「もう"あえて贅沢なこと"を求める気にならない」ということではないかと思う。

つまり若いころの贅沢体験は、無用の「贅沢願望」を持たないための教育だったのかもしれない。

毎年、旅行シーズンに集う人混みのニュースを見て不思議な気分になっているのは自分だけなのだろうか。