*[ウェブ進化論]本音でいこう。
最近、就職に人気の企業を見ていて共通していることに気づいた。
ビジョン経営が改めて中心になってきているが、若者がスタートアップした会社を見ているとそんな特徴がよく現れている。
ほんの10年前に誰もが「ともかくネット系ならなんでも」と意気込んで大海に飛び込んでいったのと比べるとずい分変わったものだと思う。
今起業する人たちは"ネット前提"はごく当たり前で、昔のように目が眩んではいないようだ。
「目的の共有」「スキルアップ」「熱中できること」。
「そうしたもの」を中心に据えて、さらに「社会の課題はなんだろう」とごく自然に考える。
「お客を無料で囲い込んで、いずれ金融サービスで儲けてやろう」という発想がいかに古くさい感性かが歴然である。
彼らは利益とか、株価とか、IPOとかいうワードを口にしない。
大企業がそんな風に変わるには(一回潰れるとか)、とんでもないエネルギーが必要だが、それはいつの間にか「この会社、なにが目的だっけ?」という状態になっているからだ。
組織の軋轢に消耗するくらいなら、さっさと起業してやりたいことをやりますね!、と彼らは飄々と行動しているように見える。
アッパー世代の経営層は"そんな空気"を見逃してはならないだろう。