藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

オケとオペ

*[ウェブ進化論]指揮者と医師の共通点。

先日「欠けた歯」の治療で初めての担当医に施術してもらった時のお話。

その先生は割と饒舌なタイプなのだが、治療が始まって驚いた。

「はいキュレット。これで少し削るね」

「ここでバキュームして」

「レジンいくよ」

「2番と少し空けて」

「もう少し。そうそういいねー」

「ここ染みるかな?もう痛いところはないよー」

「うんいいねー。フロスト通すよー」

「磨いて行こう」

「最後に形整えるね。エアーかして」

といった具合で非常に指示が細かい。

そして患者である自分への説明や、二名の補助スタッフへの指示、励ましの言葉とか注意点などが驚くほど行き届いていたのだ。

その点を聞くとニコッとして「治療はチームプレイだから」とのこと。

なるほどだ。

そしてその施術の様子が「オーケストラのリハーサルの様子ととても似ている」ことに気がついた。

指揮者がリハで「止めて! 一拍でもう一度!」とか「もーっと滑らかにー」「強く!強く!」というのと、医師の指示はテンポがとても似ているのだ。

各メンバーの様子を見て、細かい指示を出しながら「全体をまとめていく」作業。

そして「終わりに向かってテンポを取りながら着地させていく」リーダーである。

 

リーダーシップとは「こういうことか」と改めて考えた。