藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

検討はワタシに

*[ウェブ進化論]データで下ごしらえを。

昨秋の読売に「三菱UFJ銀、AIで世界の有望ベンチャー発掘へ…資金繰り・伸びしろを点数化」という記事があった。

ベンチャー企業から売上とか解約率とか広告費とか利用者数とかを自動で収集し、スコアリングして投資するかどうかを決めるという。

ベンキャーキャピタルも銀行も、八割方はコンピュータが「下ごしらえ」することになりそうだ。

しかもこうした与信管理は何十年も前からコンピュータが計算していたから、いよいよそれらが大規模に繋がり、AIが共通点や業界の独自性などを学習して「銀行マンの感性」を超えるものになるのだろう。

 

すでに「一部分だけ」などと言いながら法律や裁判のデータをAIに食わせて人間の判断のツールにしている分野は多いと聞く。

"最終的な判断は人間に委ねる"と言いつつ、「もうその九割は機械の言うまま」という時代が来るはそれほど遠くないのではないだろうか。

 

いやむしろ「よほど情緒的な事情」でもない限り、下手に人間がAIに逆らえなくなる時代が来るように思う。

むしろ「そうしたデータで裏付けができる分野の仕事」は機械に担当させた方が、感情的な人間がしばしば「おかしな判断をしてしまう」リスクよりも安定的なのではないかと思う。

 

これまで積み上げた判例からだけではなく、そこから「外れるべきかどうか」を人間が改めて判断すればいいだろう。

 

「大量のデータ」はうまく使って効率化を考えよう。