藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

競争より独創の時代(3)

*[ウェブ進化論]あなたなりのMVVを見つける。

もう既存の「出世コース」が色褪せてしまう時代に、今の若者はかなり明確に"No"を突きつけている。

大人たちは本気で面食らっているようだが、くれぐれも年は取りたくないものである。

それでは「公共事業や大企業などの"超大隊"に参加して均質に働く」というモデルに参加しない若者は、一体どこへ向かうのだろうか。

 

自分は2-30代の若者たちはまさにモラトリアムで、今考えて試行錯誤しているさ中なのだと思う。

大企業にも中小企業にも自分たちのやりたいことが、たくさんは存在しない。

これまでの出世コースと言われた「管理職」なんてなにが面白いのか理解不能だろう。

(実は何にも面白くなんかないのだがね)

 

昨秋日経に、北欧の家具を買い付けて輸入し「いろんなストーリーを顧客に提供する」IPOベンチャーの記事が載っていたが、その会社の社員は「同社のファンだったお客さんの出身」が多いという。

MVVが大事、と言われて数年経つが案外それに焦っている経営者は多いのではないだろうか。

MVVが大事というよりは、それに即答できない会社がそもそもまずいのだ。

 

今の若者は「自分なりのMVV」を考えているのではないか。

それはそんなにすぐに見つかるものではなく、自分の感性とか人間性とか使命感とかから慎重に、そして大胆に探り出すようなもののはずである。

そしてそれが見つかったら、ようやく「懸命に打ち込む」段階に入るのだ。

 

「考える順序」は今の若者の方がよほど自然というものだろう。