藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

初景色(2)

*[ウェブ進化論]本筋に戻って考える。

どうも少子高齢化の中で、民主主義の日本は「何か思い切った方向へと舵を切る」ということが難しそうで、何にしてもジワジワとしか変化しそうにない。

 

高度成長期という戦後の未曾有のチャンスに合わせて、都市の構造もできてしまった感があるから、特に大都市は「急にコンパクト化する」ことはできないだろう。

〇〇ニュータウンとか〇〇の丘、とか名付けられた街がかなり足早に過疎化しながらも「ゆっくりと変化していく」のが日本の特徴になると思う。

 

それにしても農業とか製造業とかサービス業とかに、サプライチェーンがここまで細分化してしまうと、あまりの複雑さに恐怖すら感じてしまう。

これだけの「社会の分業構造」から元に戻るには相当な時間がかかるだろうし、しかも「どこまで戻るのか」という正解は見えない。

 

そこで思うのだがもし「戻りどころ」を考えるのなら、「ゼロから考えた都市設計を基本にする」ことではないかと思う。

 

1000万人の人が東京圏で働くのではなく、また日本や世界中からの物流を前提にするのでもなく。

せいぜい「数十万人くらいの単位で、生活圏の八割方がまかなえるくらいの経済圏」を考えるくらいがいいのではないだろうか。

 

"もしもゼロから作るなら"という発想で、もう一度都会を作り直してみる覚悟が必要ではないだろうか。