藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

成功の原理(2)

*[ウェブ進化論]向こう傷、上等。

成功した人の話をポイントだけ聞いていると「こんなことを考えて、サービスを始めて、でも規制があって試行錯誤してそれを乗り越えて…」というようなストーリーよく耳にする。

何となく「一直線に成功に向かっていったんだろうな」と思ってしまいがちだが「その一本道」に絞る前には、恐らくその何倍ものチャレンジと失敗があってのことだろう。

 

必死に別の道を探したり工夫をしていて、ある日ふと、気がついたことを試してみる。

すると「その先」が開けたりする。

そういうことを繰り返していると、全体が何となくある方向に向かっていることにも気づく。

そうして成功した人はこれまで「無数の試行錯誤」、つまり失敗をしてきているから否応なしに経験値が高くなっている。

 

そんな風に七転びしながらやって来た道を、ある日ふと振り返るとまるで"一本の道"のように感じるのだと思う。

一方、出発点からの景色を眺めてみると「よくまぁあんな高みに上り詰めたものだ」としか思えなかったりするが、まあ山登りのようなものなのだ。

 

後ろ傷ではなく、向こう傷を受けながら経験値を溜めて、さらにもう一歩だけ。

 

そう考えれば世の中を変えるような大成功はともかく、ミニ成功くらいなら地道にやれば何とかなるのかな、とも思う。