*[次の世代に]わが道をゆけ。
失敗学すすめという本まであるくらいだから、失敗について「なぜ起こったのか」追究するのは、知見としては大事なことなのだろうと思う。
そしてまた、成功の軌跡を追う書物も数多い。
それはもうロスチャイルドやフォードから吉田松陰に松下幸之助や、矢沢永吉に孫正義まで。(自分の書棚にはカルロスゴーンのが)
書店には専用のコーナーがあるくらいで、失敗談以上に自分たちは「他人の成功」に興味があるらしい。
そこでだが、他人の「失敗談」を見ても「成功談」を聞いても、まったく「自分の場合」には参考にならないと思う。
連休に書棚を整理していて、むしろ他人の"そういう話"に気が移ろっているようでは成功など覚束ないのだろう、ということだけが解ってきたのだ。(汗)
そのわけは、「どれ一つとして全く同じものはない」から。
不動産投資では常識のことだが、他人が成功した物件を研究しても、自分の場合には全然役に立たないことが多い。
成功するには「地道な基礎知識の習得」と「実践での試行錯誤」しかないと言われている。
自分たちはとかく、やれ「新しいビジネスモデルだ」とか「あえてニッチをねらう」とか「ブルーオーシャンを探せ」とかいうネタに弱い。
けれどそういった話をまねて、その後うまくいったという話は聞いたことがない。
同様に、予めリサーチをつくし、練りに練った分厚い事業計画書で成功した事業、というのも知らない。
(逆に失敗した話は、自分のことも含めたくさん知っている)
自分がその瞬間、懸命に考えて「これで行こう!」と思えることが成功への原動力なのだ。
リスクの想定は必要だけど、なにが起きようとも「信じた道を突き進む」先に成功が現れるのではないだろうか。
そう思うと世の中のニュースもほとんど気にならなくなります。