藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

見栄/虚飾レス

*[ウェブ進化論]いろんな多様化が進む中で。

最近東京の街中を行く車を眺めていると、「まぁ今の車はどれもデザインが綺麗でつるんとしているな」という印象と、さらに「昔のように高級車を乗り回す人があまりいないなぁ」という感じを受ける。

デザインについては空力解析が発達して、どの車も似た外観になるということもあるらしいが、昔は「高級車を持って道ゆく他人に見てもらいたい」ということが目的の人が多かった印象がある。

いわゆる"他人の目"がステータスだったのだ。

何か「みんなが一致して憧れていたもの」があった時代だったと思う。

 

それに比べて今は本当に車が好きな人が所有してドライブしている感じだ。

「他人に見せてどうこう」というのがむしろかっこいいことではなくなったのではないだろうか。

そういえば街中でド派手な外観をしている人の姿もめっきり見かけなくなった。

 

そして、ところが先日神奈川郊外の地方都市に行ってみると、中心街で高級車を乗ります若者や、改造車がワンワン吹かしながら走っていたりしていた。

まるで昔の都心のようだった。

都会と地方の「流行の時間差」を身近に感じた。

 

やはりトレンドは「好きな人だけが好きなことをする」時代になってきていて、「他人の価値観は気にしない」という成熟が進んでいるようだ。

見栄とか虚飾がない世界というのは、派手さはないけれど落ち着いて過ごせるような気がする。