藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

自己選択の時代(2)

*[ウェブ進化論]定年層の怖い話。

日本のシニアはまだ元気なのに仕事がない、という話を昨日書いた。
再雇用があっても「これまでと同じ仕事で年収は3分の1」などと足元を見られている。
まだまだ「昭和の年功序列」の意識は抜けていないのだ。
日本企業はけしからん!
と思っていたのだが、実は最近はそうではないのかもしれないと思い出した。
長らく経営者仲間と話していても「日本の労働法制度が堅すぎて、おいそれと人を雇えないよね」というのが常識になっていたのだが。
ひょっとして違うかもしれない。
ひょっとして。
実は「日本のシニアは大したことができない」のではないだろうか。(怖)
そしてそれは「マネジメント」とか「技術職」とか「営業」とか、一見"スキルありまっせ!"に聞こえるが実は「全然専門スキルになっていないのではないか」という気がしている。
 
例えば技術職の人は大学や大学院時代から、かなり専門的なことを学び、社会人になってバリバリに専門化しているはずである。
ところが。
定年まで長く続く「既定のステップ」で過ごすうちに、本当に大切な技術の本質が錆び付いてしまったのではないだろうか。
 
あるいは昨今のEV化の波のような「技術の進化の断裂」に曝されて、全く自分の技術が陳腐化してしまったのだろうか。
(つづく)