藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

軌跡を楽しむ

*[ウェブ進化論]それからどうする?ゲーム。

日経の私の履歴書を愛読しているが「人の軌跡を後から辿る」というのはなかなかに面白いバーチャルゲームをプレイしているような気分になるものだ。

ちょっとしたコツは毎回「さあ、それからどうするの?」と考えてみることだ。

お金に困ったり景気が下がったりした「人生の変曲点」が描写されているのだから、物語としてみてみると「次の一手はどうなるか」とシミュレーションする格好の材料である。

 

むしろ自分たちよりも若い世代の人たちに「あなたならどうする?」という風に読んでもらいたい素材だ。

何せ「リアルな先輩の記録」だし、記事に登場する人は押し並べて成功した人ばかりなので、どうして危機を乗り越えてうまく行ったのか、ということが後追いできるのが面白い。

 

たださらに面白いのは「他人の成功談」というのは「まず自分の成功のための参考にはならない」ということだ。

多分、色んな先輩たちの成功の物語は「あまりに多様な変数の掛け合わせ」なので再現性は全然ないのだろと思う。

 

けれど、けれども、数ある成功談の中から「構造的」にその様子を探ってみると、一定の成功の習慣のようなものが取り出せる可能性はあるだろう。

「自分ならそれからどうする?」と「何がその先を繋げたのか」「何が決め手になったのか」果たし偶然なのか因果関係があったのか…

 

そんな風に他人の軌跡を見てみるのはなかなかに面白いものです。