藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

これからの脚本(2)

*[ウェブ進化論]場面を作る。

例えば自分のこれまでを振り返り、若い人に「こんな面白いことがあったのよ」と話す人と。

「あーあー俺は一体何をしてきたんだろう」とこぼす人と。

どちらがいいかは言うまでもなく。

けれど面白いのは「実はどっちも大差ない」という場合も往々にしてあるということだ。

つまり「過去の解釈の仕方」のスタンスの問題である。

 

失敗であれ苦労話であれ、過去を面白く解釈して「これからに繋げる」というのは大事な性分というか、ある種の才能ではないかと思う。

関西人がよく言う「なんでもネタにする」というやつだ。

自分の過去なんて、自分でまあどうでも料理できる格好の素材である。

(けど他人の過去を不用意にネタにすると思わず滑ってしまうことがあるので要注意)

 

そして何よりも大事なのはそういう「自分の過去を要約して意味付ける」ということばかりではなく、

それらを「これからのストーリーにつなぐ」ということだろう。

人生は波瀾万丈、とまではいかぬとも「起承転結の物語」くらいのものには仕上げたい。

別に最期が大成功でなくても、大団円を迎えられなくても構わない。

そんな物語は当たり前にそこら中にある話だ。

 

結果がすべてなのではなく、辿ってきた道筋そのものが面白いのだと思う。

白紙に何かを描くって、なぜか楽しい感じがする。