藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

ブログ深化論2−ブログの黎明。


すこし気になって、「ブログ進化論」とgoogleでひっぱってみたら、そういう本が出ていた。岡部敬史さん、の著で主にブログの機能紹介などがされているよう。


カブると申し訳ないので、「深化論」と。


Web2.0が提唱され、一年以上経つ。


この短い間、オープンソースとしてのブログに、何か変化はあったか。

我々が始まりかもしれない。

自分のhpを作成し、気ままにupして楽しんでいた頃に比べ、今は一億「総発信」時代。

3年以上前のコンテンツ(武家諸法度も、マグナ・カルタハムラビ法典も含んで)は、わざわざブログにコンバートせねば、ロングテールに乗らない。

これまでに遺された膨大なレガシー(遺産)も、ゆくゆくはウェブ化されていくだろうが、なにせこれからは、発信者の数が違う。


知的ツールとしても、優れている。
<脳の中の棚おろし>
http://d.hatena.ne.jp/why-newton/20061201

これからは、

急激な勢いで「知の堆積」が進む。

いままでのアナログの検索性と比べると、超桁違い。そして「網の目のように」関係し合う。

で今の「知」の様子を見ようと「カリスマブロガ」を探してみた。


がさっぱり見つからない。


逆に「ブログランキング」、を見て驚く。


一億総表現社会とはこりゃ…まさに梅田望夫さん言うところの「玉石混交」。


〝石〟が圧倒的に多い。まだ仕方ない。


ただpage viewが8万あるアイドルだとか、ギャンブル、アダルトばかりが目につく。


総表現社会の黎明期、はまあこんなものかもしれぬ。そのうち皆が「自分のスタイル」を作り始める。


そう。


ブロガーから探すから、いけない。


ウェブ進化論」でも、紹介されていたブロガたちは、みな優れた表現者だった。
http://radio.weblogs.com/0114726/2003/04/29.html
http://battellemedia.com/


ぜひ目を通したいもの(ウェブ新化論より紹介)
http://d.hatena.ne.jp/hyoshiok/20050427
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20050428/1114672684
http://www.fladdict.net/blog-jp/archives/2005/04/post_48.php
http://www.fladdict.net/blog-jp/archives/2005/04/webcodezine.php
(梅田さんほか、はてなの社長など。面白いブログの集まり)
http://blog.japan.cnet.com/
http://blog.japan.cnet.com/umeda(梅田さん)
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio 
(梅田望夫さんオリジナル。必須。)


表現者からサーチする。

私の知る、表現の特に優れた先輩たち。


大前研一さんコラム
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/a/index.html
立花隆さんコラム
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/index.html
藤原直哉師のサイト
http://www.fujiwaraoffice.co.jp/
森田実さんのサイト
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/
宋文洲さんのサイト(日経ビジネスの会員のみかもしれない)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20060307/100520/


ここからだけでも、これから10数年、「知」が発信され続ける。
(これは、はてなブックマーク、がよい。)

これからの「知の世界」。

レガシーの一部、web化された「知」、が見える。


これがごろん、ごろん、とある「断片」になって転がっている。


あまり纏まった「塊」にはなっていない。(「シェークスピア全集」がそのままウェブに載っている、というようなのは寡聞にして知らない。)


とても広い「荒れ野原」に、ごろんところがる「石」。中にはピカッと光っているものもある。


その上に、薄―く薄―く、まるで霧のような細やかさで、でも、とてつもなく広い範囲を包むように「知」のヴェールが降りてゆく。


100年、200年、と時が経つにつれ、色はだんだんと濃くなり(乳白色イメージ)、うねりながら、静かに大地に横たわる。


いつか、掘り当てられる日を待ちながら。

「フラット化する世界」(Thomas L. Friedman)には「ネットの影響で戦争がなくなる」というくだり。


当時はピンと来なかったが、今後「知層」が堆積し、どんどんその厚みを増せば、収奪、支配、貧困、デマ、あらゆる「歪み」は透明化に晒され、「核心的で、当然あるべき」でない争いは、なくなる可能性がある。

人類の「知」が集積する。これから「時代」が始まる。