ちょっとした外出には、携帯電話しか持たなくなった。
以前は「読みたい本」は必携だった。
(私の家族は、外食先でも席に着いたとたん、本や漫画を広げはじめる。注意したいが、自分も大好きなので困る。)
本の代わりに、人のブログを読む。
特に梅田望夫さんブログなど、どんどん遡(さかのぼ)って読むのが楽しい。
会いたい仲間に、出会えない。
そのとき、興味があるテーマ。
これについて「他の人がどう考えているか?」。を知るのは、意外に難しい。
「調べ物」はよい。言葉の意味とか、食事のレシピとか「すでにある情報」の「検索」については、随分便利。
例えば、「ブログ」。
まだ発信者の「絶対数」が足りないのだろうが、それにしても、
「ブログ 効果 自己 成長」
などと検索してみても、まったく「ブログ論」とは出会えない。
『優良ブログのサーチできるポータル』が待たれる。玉石混交ゆえ。
ニュースグループのようなコミュニティもよいが、「オープンさ」ではブログが勝る。
SNSなど、そんな効果がある。「同好の士」同士なら気に入ったものも見つけやすい。
これまでの先人の遺産(本や論文など)は、徐々にweb上でも存在感が出てくるだろう。いわゆる「恐竜の首派(=反ロングテール派)」は著作権とか言って、なかなかokしないが。
ほとんどアナログだが、先人の偉大な知恵、ではある。
現代の「グルたち」(guru:教祖、第一人者)がブログを綴り出した今、今後は凄いことになるだろう。楽しみ。
「知」のオープンソース化が進む。
そうなると、「ブログ社会」も内容の高低、色(テーマ)の違いが出てくるなぁ、と、思ひ。
ブログの近未来−情報のジャストインタイム化。
数十年後、ブログは間違いなく「知層」を作り、「知の化石」を誰もが手軽に「掘りあて」て、また加工する。
(と思う。)
今とはレベルの違った「知の活用」ができている。
その過渡期の始まり。直近はどうか。
梅田望夫さん曰く。
「何が好きなのか、過去に何を読んだのか、誰を信奉しているか……。そういう個の嗜好をインプットにして、常時世に中の変化に合わせて、個にぴったりの情報を流し続ける… (中略) 数百万、数千万という表現者の母集団から、リアルタイムにあるいは個の嗜好にあわせて、自動的に「玉」がより分けられて、必要なところに届けられるようになる世界だ。」(ref.「ウェブ進化論」p156)
最近、サプライチェーンの世界では、「シカゴのウォルマートで「一つ」モノが売れたら、直後にposレジを通じて東南アジアの複数工場に対し「オーダ」が出、作り始める」ということが起きている。
カンバン方式。
これと似ていないか。
「ある考え」がuploadされる。
↓
すぐに、「サーチエンジン」が捉える。↓
「自動的」に「玉」がより分けられる。↓
「玉」は必要な人に瞬時に届く。
「思考」のジャストインタイム。
SCMなら、逆もある。
リクエストに呼応。
「あるテーマ」が持ち上がっていれば、「これを機会に意見をまとめておこう」となる。
知層は透明。
知層が重なり、織り成すこれからの世界は、「堆積」しながらも、化石のように埋もれてしまわない。
どんどん積もりながらも、「底まで見透かせる」。
まるで、
世界中に広がり
幾重にも重なり
ガラスでできた
「透明な知層」の
すごく奥深くにも
上の方にも
様ざまな色で
無数の星のように輝く
「宝石」のよう。
検索エンジンで掘り出す、手間は極小。
すわ、さらに〝知そのもの〟の真価が問われる。
玉か、それとも石なのか。