お昼のNHKで日米の野球リーグの違いを特番していた。
メジャーでは、「企業名」を掲げる球団はないらしい。
同様にアイスホッケー、アメフト、プロバスケットも。
住民やサポーターに聞いても、スポンサー企業の名前すら知らない。
「地元の宝」がチームだ、という意識が徹底している。
日本ではナベツネが、「球団はウチの宣伝部だ」と。
「スポーツ団体」というものに対しての文化が違う。
この点において、日本は「丸ごと輸入文化」といわれる謗りをまぬがれないだろう。
メジャーリーガーの快挙
野茂を先駆けに、日本人のアメリカでの活躍はもはや珍しくない。
しかし、本当にわれわれが意気に感じているのは、「フラットさ」への憧れがあるのではないか。
日本でもずいぶん立派なスタジアムを備え、選手をスカウトするチームはある。
だが、純粋にそのチームやそのスポーツ種目の発展を念じ、地元の住民と一体化する、本当の意味での「地域振興」を表現している実例は少ないようだ。
浦和で旋風を巻き起こしている「浦和レッズ」は、もとは三菱自動車の子会社だったが、今や日本屈指の商業チームになっている。
畢竟、「地元密着、地産知消」ということが、真の地域振興をたすく一番の方法なのだろう。
くれぐれも、息づく地元に感謝したい。