藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

職選び。


就職活動中の人からの質問で多いものトップ3。


1.どの業界がいいか。
2.どの職種がいいか。
3.「この会社」はどうか。(特に大企業)


二十歳そこそこで、真面目な人ほど悩みも深い。


「絶対にこの仕事」と言い切れない人の方が多いようだ。


自分も複数の業界を志望していたことを思い出す。


選択の理由


その業界や会社の志望動機を聞く。


例えば、SEになりたい理由は「コンピュータが好き」
「ネットが好き」「プログラムが面白い」。


これでは少々弱くないか。


システム会社でプログラムの作業割合など決して高くないのに。


しかも
ウォルマートの売上げ管理ソフトを開発してる会社と、
トヨタ自動車の使うCADを開発してる会社と、
ネットオークションのプラットフォームを開発してる会社では、
同じシステム屋、とはいっても仕事内容は全然違う。


また、デカいERPを扱うメーカなんかに入っても、携わる仕事の種類は幅広い。


コンピュータソフト、と言っても思わぬ期待はずれな仕事選びにならないように。


職業の見極め


少し心配になって聞いてみた。
結局のところこんな感じだった。


銀行←なんのかんのいっても、安定しているから
(もう潰れないんじゃないか)


商社←プロジェクトが大きく(取り扱い金額)、カッコいい。外国にいけそう。


出版←ジャーナリスト、への憧れ。


web系←今風。慣習にうるさくなく、自由そう。


教師←公務員、安定。


旅行業←旅ができる(苦笑)


弁護士、会計士、税理士など←権威と安定収入


外資系証券←儲かるだろう


などなど。


あちゃ、と思ったがあながち外れてもおらぬか。


ただ、その職業の「本質」が見えていない。


その仕事の矜持。


志望する会社のできれば中堅クラス以上の人に、聞いてみて欲しい。


あなたの仕事の矜持は何ですか?と。


仕事のプライド。


「仕事をしていて、どんな時に嬉しいですか?」ではない。

職業の如何を問わず、自分の日々の仕事に小さな喜びはあるものだ。


喜びではなく、「何を誇りにしているか」を聞く。


自分の拠って立つ、プロとして賭けているもの。


そう聞けば、深い答えが返ってくるのじゃないだろうか。



先輩の銀行マンの言葉。

自らの持つ知識と経験を駆使して、
その経営者の資質を見抜き、
その事業の将来を見据え、


「人と組織」にクレジット(与信)する。


その企業にとって「血液」となる金を、融資し、成長させる。
それがバンカーとしての自分のプライドである。


カッコよくないか。