藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

雨の週末


出かけることもなしに、ウィークエンドシアター。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第四番ト長調作品58。


フィラデルフィア管弦楽団、率いるはクリストフ・エッシェンバッハ

久しぶりだ。






ピアノは鬼才、ラン・ラン。


髪が伸び、すでに風格が出てきたような。
2-3年前は短髪で目をくりくりさせた少年だったのに。




さて、コンチェルトの四番。


行進曲の前奏のような主題で始まる第一楽章。


ニ楽章では優雅に展開。


三楽章で再び。
元気のよい旋律が、跳ねて、踊る。


行進の列がこちらに押し寄せるようだ。




エッシェンバッハの少し控えめなリードに影響され、
ランランの演奏もいつにもましてレガート。



ラストは、左手が新しい生命を吹き込まれたように歌い出し、マーチのように勇ましく終演へ。




ラン・ラン十八番の火の出るような演奏とは一味違うベートーヴェン


指揮者の影響だろうか、ランランの変化だろうか。