奇しくも今年、創業三百年。
赤福が突然死しかかっている。
売れ残って返品された商品のあんと餅を取り分けて再利用する「むきあん」「むき餅」について、餅については平均して約七割を再利用していたことが農林水産省の立ち入り検査で二十二日、明らかになった。
さらに消費期限切れのものも原材料に使っていたことも分かった。
赤福はこれまで「むき餅」の再利用は1%程度で、残りの99%は焼却処分していたと説明しており、新たな虚偽が発覚したことになる。
組織ぐるみで再利用のマニュアルまであったという。(驚)
経営者はいつまでも(ばれずに)続く、と思っていたのだろうか。
発覚してから周りがどうこう言うのは簡単だが。
我々は「日常感覚」でとんでもない恐ろしいことを「習慣化」しているかもしれぬ。
赤福を批判している場合でもない。
赤福だってこれほど周りで「警報ベル」が鳴りながら、
これわど謝罪会見が毎度行われながら、
また同じ轍(てつ)を踏んだ。
この先だって同じだ。
自社がそうならない保証などない、と改め恐ろしく。
同日、防衛省は「給油問題」で「担当者が」ミスを報告せず隠蔽した、と認めた。
先の国会中継を見ていた子供(少ないだろうけど)は、どう思うだろうか。
「やっぱりか。」
同じ風に見えないか。
ああ、これが正義じゃないんだ、と一人つぶやいたりして。