能力主義の階層社会に於いて、人間は能力の極限まで出世する。
すると有能な平社員も無能な中間管理職になる。(後略)
ようするに、出世する社員は「管理職、となって無能化」し、
出世しない社員はそのまま無能のままになる。という。
その昔、会社の後輩にこの話を聞かされ、ムッとしたことを思い出す。(苦笑)
上司でいる意味
法則自身の真偽はともかく。
自分の仕事が自分にしかできない(余人をもって変え難い)ものか、
他の人でもできることか。
その「他の人」は、自分の部下でもできるか。
もしできるなら、自分には「上司」でいる意味がなくはないか。
これは「経営者の役割」と題し、以前エントリしたこともあるが、上司は上司であることに常に理由が必要だと思う。
理由がない場合は平社員になることになる。
http://d.hatena.ne.jp/why-newton/20061114
上司の仕事が自分にもできるようになったら、
多分、その人は昇進する。
どんどん「上の仕事」ができるようになったら。
どんどん、出世する。
一番上になったら。
もう出世しない。
(ただし、「別物」に変身する可能性はけっこうあるゾ。)
部下に求めること
会社はチームの集合体だ。(もちろんチームは個人の集合)
「組織」で動くから、途中が「断裂」すると困る。ので
それぞれの階層の人は「自分の仕事を、いかに部下ができるようにするか」
を考えることが必要だ。
実は、「そういう目線の上司」というのは意外に少ない。
「おい、これやってくれ」という態度を
「キミ、これやっとくといいよ」に。
逆は、階層の一番下の人。
「いかに上部の仕事ができるようになるか」を考える。
社長も「自分の仕事」をいかにスタッフに受け継ぐか、を日々考えねばならぬ。
で、ほぼ出来る見込みが立ってきたら、「自分の進化」を考える。
大体は、将来ビジョンとか、中期計画とかを立案するのだろうが、それすらも「部下への移転」を考えるべきだし、またそうしないと人も育たない。
やはり正しいか。ピーターの法則
ピーターの法則は、ある意味正しい。
言い変えれば、
「どの階層の人も常に進化し続け、
またトップは常にオンリーワンであり続けよ」となる。
「社長さん」とか「課長さん」に安住し、留まってしまったとたん陳腐化が始まる。
そして腐る。
澱んだ水は腐る。
権力は腐敗する、と。
以前「思考の怠慢」などでも触れたが、自分たちは何かをこなして、「没頭」していると、「自分を見る目」を失う。
身体を動かしていると、オツムが止まるのだ。
それでいて疲労感や達成感などは感じるから、ついつい「作業に埋没」しがちだ。
「これはオレでなければ出来ぬ仕事か」と自問する。
もし、そうじゃないなら「創造が足りない」ということだと思う。
オンリーワンであり続けることは、「いつも努力していること」なのだな、とあらため思う。
お、そうだ。
「オンリーワン手帳」とかどうだろう。
日付欄に「今日の仕事はオンリーワンな(あなたでしかできない)内容でしたか?」
と書いてあり、毎日チェックする。
まあ暑苦しいだろうか、そんなのは。
月次のレビューくらいなら、いいのではないか。
「10月の自分」。
結構キツそうだ。