先日していた、藤原直哉さんの「やる気」の話について、こんなメールが。
『組織のしくみとして、「やる気をなくすもの」をつぶしていくことが重要、というのはよくわかります。ただ、自分のような平社員のがわはそれでいいのでしょうか。そういう不安なことをつぶしてくれることをただ待っている自分、というのはすごく人頼みで消極的な気がするのですが。』
と。
とてもいい質問だ。
(完全に釣られた)
経営者や組織のマネージャはそんな理屈をぜひとも知っておくべし。
で、個人。
自分も今朝フロの中で考えていたのだ。
やる気の方程式は連立方程式ではないか?と。
組織と個人
やる気の方程式、は組織のしくみにやる気が起きるような「ごちそう」ばかり並べても、思ったように全員がそこへ向くとは限らないよ、なぜなら
逆にそれで人間関係が悪化したり、不安定感が増したりするようなら、それがブレーキになってごちそうを「食べる気がしなくなる」ものだよ、というものだ。
これは組織の話。
で個人。
まず「これならやる気がするぜ」ということを探す。
まあ自分なりの「ごちそう」か。
こんなスキルをつけるために、こんな本を読みたい、とか
趣味で絵をかくとか。
それがない場合。
(ちょっと脱線)
というのは少し見方を変える。
「なにがしか」あるものだ。どんな仕事にも。
それがどう考えてもない、というのなら転職するか、自分の姿勢を疑うべし。
そして、「ごちそう」と同時に「マイナスを消す」こと。を考える。
たとえば、楽しいはずの、「目標に向かったコツコツ作業」。
それも、足元で生活の不安や病気などがあれば、おろそかになる。
自分に照らしても不思議だが、本当にああいう「地道系」の積み上げは、その他の要因がもたらす「不安感」で瞬時に消されてしまうものだ。
組織も個人も、同じ方程式で動くように。
特に「マイナス要因を意識してつぶす」のは非常に重要なはたらきだ、と改め気づく。
組織論、など実践的ではない、と思い込んでいたが、なかなかどうして。