藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

復活の意味するもの


つい先日、名人に返り咲いた羽生さんの勢いが止まらない。
かつての王者の再来に心が躍るばかり。


二年前には一冠にまで減ったタイトルが四冠に。
ヒーローの連覇にただ熱狂している一ファンだが、その人物がとても気になるのは自分の性分か。
羽生さん関係の本などまた注文してしまった。


通算タイトル数は70、すでに史上二位。
三十代で、まさに巨星だ。


大山名人の「80」を超すのはほぼ確実だが、それにしてもなぜその偉業が積み上がっていくのかはどうしても興味が尽きない。


「才能とは一瞬のひらめきではなく、情熱や努力を継続できる力だ」という名人の言葉がいっそう重みを持ち光る。


回答は一つではないだろうが、その核心、その姿勢をもう一度研究してみたい、と思った。
これは自分の宿題にしようと思う。


それにしても、将棋連盟しかり、ニュースサイトしかり、棋聖戦の報道はあるものの、それを穿った解説をしている記事やブログはほとんど見当たらなかった。


このあたりは何だかブログの「薄さ」のようなものも感じる。
ウェブ上に無数の「軌跡」を残してゆくものか。


「点と点をつなぐ」のはどうも不得手な気がしてならない。


<記事全文>

将棋:棋聖戦五番勝負 羽生、2年ぶり4冠 棋聖奪取
将棋の第79期棋聖戦五番勝負の第5局が18日、静岡県伊東市で行われ、114手で挑戦者の羽生善治名人(37)が佐藤康光棋聖(38)を破り、3勝2敗で奪取した。


羽生は名人、王将、王座と合わせ、2年ぶりに4冠に復帰。タイトル獲得数は通算70期に達し、1位の大山康晴十五世名人の80期まで、あと10期になった。


羽生は佐藤に2連敗したあと、3連勝して逆転勝ち。
棋聖獲得は8年ぶりで通算7期目。佐藤の棋聖戦連覇は6で止まり、保持するタイトルは棋王だけになった。


毎日新聞 2008年7月19日 東京朝刊