藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

ある企業の偉業。

最大の業界再編

コンビニ四社、1800店舗を閉鎖、2400店舗を新規出店

の見出しを見て思い出した。
最近読んで驚いたムック。


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セブンイレブンの独り勝ちの理由、とか商品作りのこだわりがこれほどとは知らなかった。
イトーヨーカ堂の新規出店、セブンイレブンでのコンビニ事業への進出、家庭用総菜(おにぎりなど)の新規販売や商品開発、自前の銀行設立とATMの設置、など「普通の頭」で考えれば困難、と判断されるプロジェクトをことごとく成功に導いてきた鈴木社長の手腕には感服する。


手腕というか「流通販売事業」というものを考え抜く、世界で最も考え抜いているのが鈴木社長ではないか、とも思う。
書中にでてくる数々のセオリーは「あらゆる仮説」の検証の結果である。
数字を睨みながら、「ああでもない、こうかもしれぬ」と考え続ける。

そして、迷ったら「顧客の立場」という原点に返る。

そんな思考の過程を無限に繰り返している様が垣間見えた。


自分もサービス業に従事する上でとても参考になったムック。
薄いからってまったく侮れない、プレジデント社の一冊。
何気ないが、只者ではない、という感想だ。

コンビニ大手4社、最大の店舗再編 閉鎖1800、新規2400店
 流通企業が大規模な店舗再配置に動きだした。コンビニエンスストアではセブン―イレブン・ジャパンなど大手4社が今年度に約1800店を閉鎖し、約2400店を出店する過去最大規模の店舗網再編に乗り出す。大手専門店・外食チェーンは出店の軸足を郊外から都心部に移し始める。消費不振や少子高齢化で流通企業は慢性的な店舗過剰に陥っている。都市部での競争は一段と激化、企業淘汰が進みそうだ。

 コンビニ大手4社の2010年2月期の合計閉店数は前期に比べ11%増え、全店舗数の約5%に当たる。コンビニの店舗数が公表された00年2月期以降で過去最大の規模に達する。一方、出店数は前期に比べ10%増加する。コンビニはたばこ自動販売機の規制で来店客が増える「タスポ」効果が7月にも消えるほか、店舗近くの事業所が閉鎖したり、個人商店が廃業したりするなど出店先の商業価値の変化も著しい。このため既存の場所より高収益の見込める立地への移転を急ぐ。