藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

体質の転換は可能か


自分が見ないので「もう止めたら?」というつもりでもないけれど。
NHKから大相撲への放映料、一場所五億円!


ちょっと見直しの時期かな、という気はする。


今回の野球賭博関連では、警察も動いたりして看過できない部分もあるのだろうけれど。
程度というか、質的な面では、もう長年取りざたされている八百長問題、の方がはるかに視聴者を蔑(ないがしろ)にした行為ではないか。
で、結局そうなるとプロレスなどを引き合いに出し、やれ国技だの、伝統行事だの、スポーツだの、ショーマンシップだの…と様々な議論が出てきて紛糾し、そのまま消えてゆくのがお定まりのコースである。

賭博はいけないのだろうが(なぜ公営するのか)、ともかく刑事事件だから、という理由での今回の事態は、ちょっとまたしても国民不在な感じがするのは自分だけだろうか。

そしてそれにしても、「ダイジェスト版のみ放送」というのは日本人らしい、意味不明のの落とし所だなぁと感じてしまう。
ダイジェスト放送の意味は何だろう。
はたして選手たちはどの程度のモチベーションなのだろう。

業界そのものの位置づけがはっきりしない(そのルーツからいってもさせられない)、非常に日本的な土台の上での行事なので、いつもグダグダなまま、いつの間にかまた「人気力士」が登場して、人気復活、てのもそろそろ終わりにしてほしいと思う。

こういうことでは「若いもん」に対してけじめがつかない。
日本人の曖昧さは自分も好きな特性だけれど、こんな態度がずっと引き継がれていくかとおもうと、日本人性の性質の劣化にモロにつながると思えて仕方がないのである。


協会の運営も、素人にはよく分からないし、とても近代的とも思えない。
一度「過去の淀み」を一掃すべく経営体質から改めることを考える時期なのではないだろうか。

どうなる巨額放送権料、中継中止は想定外だが…
角界汚染
 大相撲中継の放送権は、5年間の包括契約がNHKと日本相撲協会の間で締結されており、現在の契約は2008年度から12年度までとなっている。

 放送権料に関しては契約上の守秘義務に含まれ、具体的な金額は明らかにされていない。関係者によると、年間6場所で計約30億円、1場所あたり約5億円に上り、国民が負担する受信料でまかなわれる。

 これまで大相撲は総合テレビ、衛星第2、ラジオ第1でそれぞれ数時間にわたって中継されてきたが、名古屋場所は20分のダイジェストとなり、放送時間が大幅に短縮される。ダイジェストとはいえ、NHKが放送権を行使することに変わりはないが、生中継中止は「契約上も想定されていないような特殊ケース」(NHK幹部)だ。

 これまで通りの放送権料を満額払うかどうかについて、6日の記者会見で日向放送総局長は「通常とは違うため、今後、相撲協会と話し合いをすることになる」と述べた。

(2010年7月7日07時20分 読売新聞)