藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

季節の余波。


原因不明の「体調不良」を訴える人が周囲に異様に多い。
それも皆自分と同年代の人たちばかり。
しかも男性ばかり。
誰に聞いても「特に思い当たる原因がない」という。
どうもヘンだな、と思っていた。


かく言う自分も先々週から数日間、寒気と食欲不振に見まわれた。
まったく元気が出ず、週末の二日間を寝込んで過ごし、徐々に復活。
病気らしい症状でもなく、自分も不思議に思う。
今も九割方、体長は戻ったが、どうにもすっきりしない。
「体調不良仲間」に聞くと、みな同様な回答である。

季節ごとの影響。


そんな話を先日友人の医師にしていたら、回答一発。
「猛夏の余波」だという。
そう言えば自分もこの夏は猛暑に耐え切れず、一晩中エアコンをつける日が続いた。
日中はオフィスは過度の冷房、外では汗だくで、体に入るのは冷たい物ばかり。
当然まともな運動などもせず、体力も落ちていたろうと思う。
そんな「夏丸ごとの疲れ」がこの十一月に襲ってきているのだという。
しかも自分の周囲を観察する限り、その標的は40〜50歳の男性ばかり。
一番疲れが出やすい世代なのだろうか。


季節を跨いで体調に影響が出るなど、これまでには考えることもなかったが、異常気象の中、自分たちの過ごし方もよく考えなければ「環境の変化」に耐え切れなくなりつつあるようだ。
今年の冬は厳寒だそうだが、またその寒さに「縮こまってばかり」いては、春になっても体の代謝が回復しないなどということも予想できる。


都会暮らしでは「自然と共に住む」という感覚を忘れがちだけれど、基礎体力を維持できるように心がけていないと、季節の変わった数ヵ月後に体調が影響を受ける。
それにしても、その影響が四十代男性に限って表出しているのは、何か世代の悲哀を感じる。
不惑」で、でも一番デリケートな世代なのかもしれない。
ビミョーなお年頃なのだ。