藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

100年テレビ。


核開発は、次世代エネルギーの可能性を飛躍的に進めたが、ここへきて「地球上で使うべきか」という転換点に差し掛かった。
多くの人が「価値観の転換点」と言うこの度の震災以降、「自らの見える景色が変わった」と言う人は実に多い。
今後五年くらいのスパンで、2011年がどういう年であったのかを定点的に見ていきたいと思う。


さて。
まったく家電などに用事がなくとも、半年に一度くらいはいわゆる「量販店」にぶらっと訪れるようにしている。
特に大規模店の「一階フロア」は、その時代の時々に"何が流行っているのか"とか"どんな技術が進んでいるのか"といったことが分かりやすい。
今はスマートフォン系がノシて来ていて、まだ五分に渡り合っている薄型テレビは、ついにその旬を超えたように見える。
3Dテレビ、あたりのコンセプトが、恐らくもう「頂点を超えた」あたりで、あまり盛り上がっていないように見えるのは少し寂しい気さえする。
コンピュータのCPUの処理速度が上がり続けるおかげで、テレビの技術も右肩上がりだったが、「さらなる技術開発」は何をもたらすだろうか。

フルハイビジョンの16倍


今のハイビジョンでも十分過ぎるほど美しいと思うが、まだ「集積の研究」は続いている。
こうした技術が積み重なり、「また次の"ブレイクスルー"へとつながる…」というのが、「これまでの技術開発の習わし」だったと思うが、そうした「ともかく追求」というのもこれからは方向が変わってくるのではないだろうか。


例えば省電力のためとか、熱を減らすとか、寿命を飛躍的に伸ばす、とか"そっち方向"へとつながる技術のみがこれからは選択され、反対に「やたらに高機能とか、多機能で電力消費の大きなもの」は、その開発のテーマからどんどん外されてくるのではないかと思うのである。
もうハナから「そっち」の方は目指さない。
そんな価値観がすぐそこに見えているような気がする。

100年もつテレビ。

なんかがあれば、自分は買いそうな気がする。

超ハイビジョン対応の液晶画面公開 NHKとシャープNHKとシャープは19日、次世代テレビ放送の「スーパーハイビジョン」に対応した液晶ディスプレーを初めて開発したと発表した。これまでは映像をスクリーンなどに投影するプロジェクター方式だけだったが、初めて家庭用を想定した液晶画面で実現したという。

 NHK放送技術研究所(東京都世田谷区)で公開されたディスプレーは85型(横1.9メートル、縦1.05メートル)。現行のフルハイビジョンの16倍のきめ細やかさで、見ている人が画面に入り込むような臨場感を実現したという。

 スーパーハイビジョンは、NHKが2020年の試験放送開始を目指して開発を進めている。画面の精細度を示す画素数は、フルハイビジョンの207万に対し、約3300万。画素を細かくして大画面につくりこむには高い技術が求められるという。

 NHK技研は26〜29日に一般公開を予定しており、このディスプレーを目玉として展示する。(山村哲史)