藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

タイムスリップ。

関ヶ原の戦いの直後に築城された二条城。
自分はこの城が好きで、学生時代にしばしば一人で訪れていた。
開館直後や、特に閉館直前に本丸の大広間などにいると、そこは薄暗く静かで、一瞬「400年前はこんな雰囲気だったのか」とタイムスリップするような感覚に痺れたことを思い出す。


その二条城が「一口城主募金」をしている。
実に100億円規模の改築を予定しているそうで、この「一口城主」は二の丸の大広間や黒書院に、衣装を付けて座り、記念撮影ができるという。
いいじゃない。
記念撮影はともかく、誰もいない静かな「その場所」に鎮座し、瞑想するなんて最高のぜいたくである。


それにしてもこの募金、まだ1600万円しか集まっていないという。
目標の50億へはちゃんと届くのかしら。
心配である。

満足じゃ…二条城の修繕費寄付して将軍様気分
世界遺産・二条城(京都市中京区)の修繕費に充てる「一口城主募金」の寄付者が28日、羽織り姿の“一日城主”になり、普段は入れない大広間で記念撮影をして将軍気分を味わった。

 29、30両日も行われる。

 二条城は1603年に築城されたが、土台や瓦屋根などが老朽化し、京都市が築城以来最大規模となる改修を今年度から計画。昨年10月から修繕費の半額(50億円)を一般募集しており、4月末現在で1423件約1600万円が寄せられている。

 この日は、寄付に協力した5組9人が、大政奉還が行われた二の丸御殿の大広間や、将軍の側近など限られた人しか入れなかった黒書院で、堂々と座って記念撮影。いずれも京都大大学院2年の桐野裕之さん(39)は「普段は近づけないふすまを、近くで見ることができた」と喜び、片岡亮さん(30)も「歴史が残る城は日本人の心だと思う。未来に残せるように願っている」と話していた。