藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

所有と満足の関係。

バンダイが、「マジンガーZ」の超合金を発売するという。
眼が光るとか。
思えばこうした話を聞くたび。

例えば「ゼロ系新幹線」とか「隼」とか「スペースシャトル」とか「アポロ13号」とか。
心躍る。
ざわざわ。

けれど、最近はそんな気持ちに反して、「物の支配」にかかわる自分が気になって仕方ないのである。
好きなものを所有し、陳列(あるいは保存)し、時に眺むる。
それで心が満足し、”所有していること”や”好きなものに囲まれていること”に快感を得る。

人はなぜ「モノや人」を所有したがるのだろうか。
太古の王朝の君主と何も変わらないではないか。
それはひょっとして、自分の「自信のなさ」や「臆病心」の裏返しではないだろうか。

俗に「立って半畳、寝て一畳」という。

人間、物や権力に執着しても、その実「大して多くの物」を支配できない、という意味である。
葬儀の際、棺にマジンガーZを入れる人もいるだろうが、超合金は焼けてしまうだけで、あの世まで持っていけるわけでもない。
物欲とは、こうした”趣味の一品”に至るまで、実は「詮無い行為」の集積なのであろう。

着物について

一方「着道楽」という人もいる。
ともかく、一つの着物は大体一度くらいしか袖を通さない。
そうしていて、どんどん衣類の量が増えてゆく。
いわゆる「着倒れ」である。(そういえば「食い倒れ」もあるけど)

これはこうした「コレクション族」とはまた別。
「今この場で自分が”映えればいい”」という、まあ俳優まがいの価値観によって、また彼らは支配されている。
ただ、「今の(生きている)瞬間にこだわる」という意味では、先の「コレクション族」とはまた違う美しさを彼らは持っているという気がするのである。

今流行りの「断捨離」よろしく、今一度自分の生活スタイルを見直す、自分自身はそんな人生の時期に差し掛かっているような気がする。
もうこの先、あまり物を収集することはないかもしれない。

目が光る超合金「マジンガーZ」 バンダイ、12月発売
バンダイが発売する大型フィギュア「DX 超合金魂 マジンガーZ
バンダイが12月に発売するマジンガーZの模型「DX 超合金魂 マジンガーZ
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