藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

吉田茂、池田勇人、白洲次郎。

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書店の週刊誌コーナーで見つけたが、非常に面白かった。
特に冒頭に寄せた、外務省の国際情報局長だった孫崎享(うける)氏の「終戦の総括」的なコラムもよかった。
戦後70年に差し掛かり、「この先30年くらい」つまり日本の戦後100年がどのようなところに着地するのか、ということを夢想した。

自分の知見では、終戦〜東西冷戦に至るまでの歴史の分析が正しいのかどうかは検証できないけれど、この70年をザッと俯瞰する資料としてはお勧め。
どうも自分はこのくらいの細かさ(いや大まかさか)の文章構成でないと頭に入っていかないような気がする。
だからマンガを好んだりするのだろう。

それにしても、本文の中に頻繁に引かれる新聞報道や著作物などから「この問題がいかに報道されたか」という視点で構成されている点も面白い。
昭和戦後史の入門編にはぴったりである。