藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

我が家のことを考える。

読売の世論調査で、安倍内閣の支持率が71%。
二回連続の上昇だという。

よく仕事場でも「結果オーライ」という無節操な表現があるが、まさにそれか。
株は高くなり、円は安くなっているが、財政的な根拠は何もない。
「今ここに資産が出現したから喜ぶ」という姿は、多重の借金苦に喘ぐ人が、先の解決にならないことを知りながらも、「さらに借入に走ってしまう姿」と全く同じである。
その心は思考停止。

「もう先のことは考えたくない」という現実逃避の典型である。
だがこれは他人の家の話ではない。
我が家に起きていることなのだ。

そして、その思考停止のツケは多くの場合ひどい「クラッシュ」となって突然現れる。
歴史的にも過去あったことが、また少しだけ形を変えて繰り返されようとしている。

先進国の通貨が連鎖的に価値を失い、超インフレになっても生き残る方法は二つあると思う。
一つは、金を借りてでも資産を退避させること。
けれどいつその時が来るかは読めないし、また退避先の通貨や資産もいつまた暴落するかもしれない。
金融危機に、金融で対抗するというのは神業のようなオペレーションが必要だと思う。

ではどうするか。
「貨幣や金融の価値に関係のない実業」をしっかり身につけることだろう。
貨幣が紙くずになっても衣食住はなくならないし、必要なサービスは物流、通信、サービスなど決してなくならない。
今後起きてしまうであろう財政破綻は、そういう意味では「金融界」の出来事であり、地に足をつけて日々の糧を得ている人は、それほど恐れることもない。
ただし折角の貯蓄を国債にしているのでは残念である。
資産の分散は、早めにしっかりと対策しておく方がいいだろう。
それにしてもあまり内閣支持率の乱高下などが報道されると、世界に対して恥ずかしい。
日本人てそんな程度なのか、と思われるに違いない。

内閣支持率71%、2回連続上昇…読売世論調査

 読売新聞社は8〜10日に全国世論調査(電話方式)を実施した。
安倍内閣の支持率は71%(前回1月11〜13日は68%)で内閣発足から2回連続して上昇した。
 発足から連続の上昇は、1993年の細川内閣以来だ。支持率が70%を超えたのは、鳩山内閣発足翌月の2009年10月(71%)以来。不支持率は18%(前回24%)に下がった。
 支持率上昇は、日本銀行との連携を強め、成長を重視した経済政策が評価されたためとみられる。物価上昇率2%の目標を掲げた政府と日本銀行の共同声明を「評価する」は58%で、「評価しない」の25%を上回った。
 新年度の政府予算案で、4年ぶりに公共事業費を増額したことを「評価する」は56%で、「評価しない」の33%を上回った。東日本大震災からの復興予算を25兆円に増やしたことを評価する人は81%に達した。
(2013年2月10日21時50分 読売新聞)