藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

成人力調査。

OECDの行う調査にそんな物があるらしい。
ぐぐってみると調査の問題は「そんなので大丈夫なの?」という日本の小学生くらいの内容だが、調査の母数は多い。

さらに日本が好結果だった「読解力」と「数的思考力」はともかく、「ITを活用した問題解決力」については、単なるウェブページの使い慣れ度合い、のような感じも強く、調査レポートの言うような「積極的にITに親しむ環境作り」は本当に必要なのかということには疑問を感じた。

単に「ネットサーフィンをしながら資料を探し続けるような行為」が本当に当人の分析能力とか、思考の深さを醸成できるのか。
またこうした調査指標がこれまでの「大学ランキング」などとなぜ違うアプローチででてきたのか、というその出自に何かの意図を感じるのである。

いずれにしても、多様な視点から人の能力とかポテンシャルを計ろうという試みは、これからも広く試されるべきだと思う。
IQやEQだけでは計れないそうした「人の潜在能力」が様々な観点から評価されることは、また新たな人の創造力の分析にもつながるに違いない。

成人力、はともかくもっといろんな能力指標を体系的に集め、分類するような学問があっても面白いのではないだろうか。

そろそろ人類の知性も「種別」が議論される時期に来ているのではないだろうか。。

日本の大人、読解力と数的思考力トップ 3分野国際調査
OECDが初めて公表

経済協力開発機構OECD)は8日、世界24カ国・地域の16〜65歳を対象に、社会生活の中で求められる能力を測った初の国際成人力調査(PIAAC)の結果を公表した。日本は調査対象の3分野のうち「読解力」と「数的思考力」で1位となり、日本人のスキルが世界トップの水準にあることが国際的な調査で裏付けられた。
 残る1分野の「IT(情報技術)を活用した問題解決能力」はOECD平均並みの10位だった。調査によると、日本の大人はパソコンの使用頻度が参加国・地域の中で最低の水準にあり、学校教育の段階から積極的にITに親しむ環境づくりが急務といえそうだ。
 今回の調査は2011年から12年にかけて24カ国・地域の約15万7千人に実施。原則として専用パソコンを使った対面方式で、日本は男女5173人が回答した。
 各国の状況をみると、フィンランドが3分野でいずれも2位。ITを活用した問題解決能力はスウェーデンが1位。3分野とも北欧諸国が上位に並んだ。日本とともにアジアから参加した韓国はいずれもOECD並みだった。