藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

法務省の発信より。

法務省だより あかれんが Vol.44

「世界一安全な国、日本へ」。

なかなかいいフレーズである。
こういうことでいいのではないだろうか。
「世界一安全で(それなりに)美しい国。」
あんまり安全だ安全だ、というとそれはそれで凶行の標的になっても困るけれど。

まず、どのように「世界一安全」なのか。
なぜ安全なのか。十分に説明に足る材料はあるだろう。

そして「日本という"国単位"での観光について」を詳しくHPで紹介すべきである。
民間の邪魔をするつもりは毛頭ないが、国の威信をかけて「日本の紹介サイト」を国費で作るべきではないだろうか。
外国籍の友人や、日本人で海外暮らしの長い友たちから聞くのは、一様に「日本の良さについて」の感想が多い。
四季の彩り(自然の景観)、とか
旬の食材の華やかさ、とか
また海外の食住文化の取り入れられた建築とか。
そして日本固有の農業、木造建築、漁業、あるいは村社会の統治の歴史についても。

日本が「唯一絶対にいい」とは言わぬまでも「ユニークな歴史と工夫を持つ部分」は自信を持って世界に展示すべきだろう。

国学者を含め、多くの日本人や日本史研究家が日本の特異性を分析し、またユニークな分析をしているれど、日本人は、日本にいるからこそ「諸外国への見聞を広めること」で自国のことを知り、また客観的に「自分たちのルーツや歴史、そしてこれからのビジョン」を考えるべきではないだろうか。

結局日本人が、「自身で自国を考え続けること」でしか、その核心には迫れないのではないだろうか。
国学者こそは日本の「相対性」を元に、今の日本を考えるべきではないかと思うのである。

それでも輪郭の定まらないのが日本人、というのもまた面白い話ではないだろうか。