藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

かわる嗜好につれ。

マイブーム、とはもう言わないですよ、と会社のスタッフに教えられ。
愛用品、というのは衣類とか、車とかもあるがニュアンスとしてはもう少し日常に近いもの、という感じがないだろうか。
毎日お茶を飲む湯呑みとかコーヒー茶碗とか。
ブラッシング用のブラシとか、歯ブラシや石鹸とか。
なかなか本当の「一生もの」に巡り合うことは多くない。

しかも「これ」と思い、使い始めてからそこに注目するようになり、さらに良いものを見つけたり、また新製品が出たりする。
さらにたちの悪いことに「自分の嗜好」も結構変化してしまうのだから世話はない。
ゆえに一気に「すわナショナルブランド」とかと思って大量購入する、というようなことを十年くらい前にはやっていたが、「本当に長続きする一生もの」は実は少ないということに気づく日々。

高級品には関心がなくなってしまったけれど使い込む逸品、というのにはまだ興味がある。
今のところ、筆記具はステッドラー(特にシャープペン)、イスはsteelcaseかアーロンチェア
オーディオはKOIかVICTORか。
お酒は結局焼酎のキンミヤ。

そして、毎夜飲むためのグラスは紆余曲折を経て"bodum"になりつつある。
家庭用品のメーカーだが、手作りの「中空グラス」が性能秀逸かつ廉価。
少し割れやすいのが難点だが、保温力がダントツであり、「新潟のチタングラス」と性能においては伍しているが、やはり透明なガラスの方が口当たりがいいようである。
(このあたりが「性能ありき」でもない商売の情緒性の難しいところだろう)