藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

機会を作る。

糸井さんのブログより。
数年前放送局のM&Aが報道された時にずい分話題になった。
関連の書籍も新刊されたし、自分も会社と株主の関係とか考えたものである。
『企業の目的は利潤の極大化である』というのは大学の経済論で最初に学ぶ一節だが、そういう学説的なこととは別に、
『雇用の創出こそが目的』とか
『人材づくり』とか
『社会の公器として』とか最近は
イノベーションの創出』とかどうも社会に求めらる役割というのも、主題は時代とともに移ろうものなのだ、などと気づく。

 「企業の目的は、利益を出すことというより、
  機会を生み出していくことではないか」
 という発言があり、ぼくは、「おっ!」と思った。
 その「機会」と日本語に訳されることばは、
 「オポチュニティ(opportunity)」という英語だった。

機会を作ること。
というのは利益を生むことも雇用を生むことも、社会貢献も新規事業もすべてを含むキーワードのような気がする。
「好機は常に眼前にあり」と言われるけれど、何人もの人が集まって組織で仕事をしていると、それこそ色んな"機会"が訪れては消えてゆく。
チャンスは誰の周囲にも均等に存在するともよく言うが、いーっぱい周囲に散らばっている機会のタネを上手く芽が出るような土壌というか、雰囲気というか、そんなことが実は大事なのかとも思う。
土も何年もかけて丹念に育てないと、一朝一夕には出来上らないというけれど少しづつでもそんな志向を持ち続けないと、と気付かされたコラムであった。

アメリ東海岸の大学の先生が取材にきてくれた。
 話しはじめて、すぐに、
 「企業の目的は、利益を出すことというより、
  機会を生み出していくことではないか」
 という発言があり、ぼくは、「おっ!」と思った。
 その「機会」と日本語に訳されることばは、
 「オポチュニティ(opportunity)」という英語だった。
 
 なんだか、いままでぼくが考えてきたことの、
 大きなヒントになるような単語が、
 飛びこんできたような気がした。
 そうなんだよなぁ、「機会(opportunity)」をつくる。

 商品がユーザーに出合うことも、「機会」だ。
 サービスが、やりとりされるのも「機会」だ。
 仕事に人が出合うことも「機会」だ。
 よろこびに出合う「機会」、便利さに出合う「機会」、
 満足に出合う「機会」、連れてってもらう「機会」、
 おしゃれになる「機会」、上手になる「機会」‥‥。
 
 ぼくは、まるで、
 昔からじぶんが考えていたことであるかのように、
 この企業は「機会(opportunity)」をつくるのが仕事
 という考え方の広がりに興奮していた。
 
 逆にぼくの語ることのなかで、
 相手の先生が注目したポイントがいくつかあった。
 ぼくらが、じぶんたちの仕事を、すべて、
 「コンテンツをつくること」であると規定している点。
 最終的な形式は異なるけれど、
 商品、イベント、読みもの、すべてが
 情報の編集された結果の演目(コンテンツ)である、
 と、ぼくらは考えている。
 一本のネクタイも、演目(コンテンツ)と考える、
 というところに、強い興味を示してくれた。

 2時間ほど、とてもエキサイティングな時間を過ごした。
 そして、その直後に「ライフネット生命」の
 出口治明さんとの対談があって、これまた濃い時間。
 仕事の場がおもしろいって、恵まれてるなぁと思ったよ。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
人生は折り返してからがおもしろい、という話もしました。