藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

めんどくさっ。

完成の豊かな若者が発明する言葉には実に感心するものが多いけれど、あまり長期に亘って君臨するものってあまりないような気がする。

めんどくさっ! はそんな中でも異彩を放っているのじゃないだろうか。

上から目線、という言葉も面白いこと言うなぁと思ったし、KYってのもずい分流行した。
おじさんもこぞって使っていたし。
面倒くさい、というのは別にそんなに目新しいワードではないけれど、どうしたことかそれを使う場面がピッタリ来ていたのだろうか、あるいは「面倒くさいね」ではなく「めんどくさっ!」ときつく言い放つ発音がマッチしたのか。
ここ5〜10年くらいのかなり上位の頻出ワードではないかと思うのだ。

「課長、報告書が出来上がったので10部置いておきます。」
「ああ、有難う。あ、こりゃダメだ。部長はホチキスは縦に止まっていないと見ないから。やり直して。」
「うわっ、めんどくさっ!」←口にはしないけど
てな感じか。

それにしても「面倒」は分かるが「くさい」というのはどういうことだろう。と思って辞書を引けば「くさい」というのは「面倒」を強調する言葉だという。なるほど。
てこのエントリーかなりめんどくさい感じになっていないだろうか。

と思っていたら上記の自作文とは違う、これだ!というのが「ウザい話し方(五百田達成氏)」と題してネットにあった。そうだこのニュアンスだ。
もう思わず大笑いしてしまったのでご紹介を。
こういうことを整理してまとめる力のある人って才能だとつくづく思う。

[「面倒くさい!」話し方]
13 「自虐」と見せかけて「自慢」をする
14 ちょっとした言葉で、すぐに傷つく
15 やたらとかまってほしがる
16 見た目と中身にギャップがありすぎる
17 周りがひくほどビッグマウス
18 「ロジカル」な話し方が鼻につく
19 言動がポジティブすぎて逆に面倒くさい
20 気遣いが過剰で重い
21 「よくあることだよ」と言って慰める
22 まったく関係のないことを唐突に話し出す

[口ぐせ・言いまわし]
42 「私って、○○な人なんで」
43 「ですよね」「じゃないですか」
44 「でも」「けれど」「逆に」
45 「○○したほうがいい」
46 「○○してもらうことって可能ですか?」
47 「させていただく」
48 いちいち言葉を言い間違える
49 プライベートでも仕事用語を使う
50 「すみません」が口ぐせになっている

何か自分の思っていた感覚とのズレが解消されてすっきりした。
若い人の感性は鋭いものである。