藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

それほどのことじゃなく。

関西の友人と話していて「まったく迷惑な話や」「ホンマやなー」という会話。
これ本気で迷惑がっている、ということではない。

めい‐わく【迷惑】
[名・形動](スル)
1 ある行為がもとで、他の人が不利益を受けたり、不快を感じたりすること。また、そのさま。「人に―をかける」「―な話」「一人のために全員が―する」
2 どうしてよいか迷うこと。とまどうこと。
[派生]めいわくがる[動ラ五]めいわくげ[形動]めいわくさ[名]
「一生の間煩悩の林に―し」〈倉田・出家とその弟子

そうか。
この「2」のことだ。辞書ってすごい。
迷惑という字も迷いとまどう、とそういえばそのまんま書いてある。
(英語ではunwelcomeとか言うらしいがちょっと違う感じがする。)

関西人の使用感覚でいうともう少しある。
「迷惑や」といいながらもどこか悪い気はしていない。
ちょっと頼られた感じとか、お願いされた感じがあって、それに応えるというちょっと相手に喜ばれるような嬉しさが「そこはかとなく」漂う。
ちょびっと謙遜もしての「迷惑な話」なのだ。
ちょっと自慢したくて言うときもあるし、「これこれこういうことがあって…」と話した後に使うと丁度よい場合もある。

でなんでこんなことを書いているかと言うと「まったく迷惑な話です」と若い人と話していたら「迷惑してたんですか?」と問い返され「いやそうでもないんですけどね」という妙な感じになったので、何か違うなー、と思ったのでした。
失礼しました。