- 作者: ウィリアムジェイムズ,伊藤邦武
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2004/07/16
- メディア: 文庫
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米哲学者のウィリアム・ジェームズ。
人間は幸せだから歌うのではない。
歌うから幸せになるのだ。
この言葉と、
心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
この言葉の作者が同一だとは知らなかった。
演繹的だけれど、こういう「色んなものの関係性」を探して言葉にしてみるのも面白い。
冒頭の句では「ふるまい」が自分の「環境」とか「行動」を変える、と読み取れるし、
下の句では結局は「心」が変われば「運命」が変わるということを示している。
自分もこの歳にしてつくづく感じるのは「言葉の力」ということ。
人が使う言葉の影響ってとんでもなく大きいと思う。
その意味で「歌うこと」は重要だ。
ポジティブな考えと言葉遣いに通じている。
自分たちは周囲に起こる事実とか環境から「自分のマインドセット」を決めてしまいがちだ。
当たり前といえばそう。
雨の降る日は気が滅入る、とか。
でも「しとしと降る雨と、その前の新緑と、そして暑い夏」と考えると季節感に富んでいて雨だって楽しめる。
ウィリアム・ジェームズは「心が変われば…」といみじくも仰っているがまさに「心の操り方」というふうに考えると、自分たちの日常のメンタリティにも色々と役に立ちそうである。
自分のメンタルを自分で自由に操る、というと奇妙な感じだが、自分の心くらいは健康に気をつけてあげたいものだと思う