藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

言葉のタマシイ。

純粋経験の哲学 (岩波文庫)

純粋経験の哲学 (岩波文庫)

寸鉄人を刺す、という。
米哲学者のウィリアム・ジェームズ。

人間は幸せだから歌うのではない。
歌うから幸せになるのだ。

この言葉と、

心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。

習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。

この言葉の作者が同一だとは知らなかった。
演繹的だけれど、こういう「色んなものの関係性」を探して言葉にしてみるのも面白い。

冒頭の句では「ふるまい」が自分の「環境」とか「行動」を変える、と読み取れるし、
下の句では結局は「心」が変われば「運命」が変わるということを示している。

自分もこの歳にしてつくづく感じるのは「言葉の力」ということ。
人が使う言葉の影響ってとんでもなく大きいと思う。
その意味で「歌うこと」は重要だ。
ポジティブな考えと言葉遣いに通じている。

自分たちは周囲に起こる事実とか環境から「自分のマインドセット」を決めてしまいがちだ。

当たり前といえばそう。
雨の降る日は気が滅入る、とか。

でも「しとしと降る雨と、その前の新緑と、そして暑い夏」と考えると季節感に富んでいて雨だって楽しめる。

ウィリアム・ジェームズは「心が変われば…」といみじくも仰っているがまさに「心の操り方」というふうに考えると、自分たちの日常のメンタリティにも色々と役に立ちそうである。
自分のメンタルを自分で自由に操る、というと奇妙な感じだが、自分の心くらいは健康に気をつけてあげたいものだと思う